
【別名】
中国語:香菜(シャンツァイ)、タイ語:パクチー、和名:コウサイ、コエンドロ、(英名:coriander、学名:Coriandrum sativum L.)
【概要】
香菜(パクチー)はセリ科の一年草である。地中海東部原産で、古くから世界の各地で栽培して食用とされてきた。高さ25 cm程度。葉や茎に独特の芳香がある。また、熟した果実にはレモンにも似た香りがある。
香菜(パクチー)はあますことなく全体を使用され、葉をハーブあるいは葉菜として、果実をスパイスとして用いる。また、煮込み料理などでは茎や根も使用される。
中華料理、タイ料理、インド料理、ベトナム料理、メキシコ料理、ポルトガル料理などに広く用いられる。
栄養素の面では、生の葉はL-アスコルビン酸(ビタミンC)を比較的豊富に含み、βカロテンやビタミンB1、B2、C、Eといった栄養素が豊富に含まれている。
パクチーに含まれるβカロチンには活性酸素を防ぐ強力な抗酸化作用があり、そのパワーは大豆の10倍とも言われアンチエイジング効果も期待できます。
ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどの美肌効果があるビタミン類が含まれている他、カルシウム、鉄分が含まれていて疲労回復、免疫力アップなど健康維持にもぴったりです。
デトックス作用により、毒素を体外へ排出しようと腸内運動が活発になって便秘の解消や血流をよくする効果があります。
香菜(パクチー)は古代エジプトや古代ローマでは医療に使用されていたり、中世ヨーロッパでも薬草として使用されており薬としての歴史も長くあります。漢方では全草を「芫?悄(げんすい)」と呼んで用います。
【薬性】
温
※「薬性」の説明
【薬味】
辛
※「薬味」の説明
【帰経】
肺・胃
※「帰経」の説明
【薬効】
発汗作用、食欲増進、鎮痛作用、消化促進。
※「薬効」の説明
【薬膳としての働き】
1.疏散風寒(そさんふかん):風の邪気と寒の邪気を分散させ、体外に追い出す。
2.宣肺透疹(せんはいとうしん):体内にくすぶっていた毒を皮膚の表面出してしまう(透疹作用)ことで、肺の機能を高める。
3.開胃消食(かいいしょうしょく):食欲を増進させ、消化不良を改善する。
※「薬膳としての働き」の説明