

【別名】
辣椒(ラッジョウ)、蕃椒(バンジョウ)、(英名:cayenne pepper、学名:Capsicum annuum)
【概要】
ナス科トウガラシ属の一年草(熱帯では多年草になる)。辛味の強い品種から甘い品種まで世界中に500種以上がある。辛味があり香辛料として使われる品種と、辛味がないかほとんどない代わりに糖度が高く、主に野菜として食される甘唐辛子がある。
香辛料用:鷹の爪、本鷹、三鷹、八房、ハラペーニョ、スーパーチリ、カイエンペッパー、エスプレットなど。
野菜用:ピーマン、パプリカ、ししとう、弘前在来トウガラシ、伏見唐辛子、万願寺唐辛子、ピメントなど。
トウカラシには辛味成分のカプサイシンなどが含まれ、皮膚刺激作用や健胃作用が認められている。
中医学では辛熱の温裏薬と分類され、健胃薬として食欲不振・消化不良に用いられている。
家庭薬としては循環促進・鎮痛などの目的で神経痛・筋肉痛や凍瘡などに温シップや外用薬として用いられている。また発毛刺激剤としても古くから利用されている。
中南米の高地が原産で、世界の各地広く栽培されている。コロンブスによって中南米から持ち帰られるとまたたく間に世界中に広まり、各地の食文化に革命をもたらしました。特にアジアではカレー、タイ料理、韓国料理、中国の四川料理など、唐辛子の辛さが個性になっている料理が数多くあります。
【薬性】
熱
※「薬性」の説明
【薬味】
辛
※「薬味」の説明
【帰経】
心・脾
※「帰経」の説明
【薬効】
温中健胃作用、散寒燥湿作用、発汗作用。
※「薬効」の説明
【薬膳としての働き】
1.温中散寒(おんちゅうさんかん):脾胃を温め、寒邪を取り除き、胃腹冷痛、胸背の冷え、疼痛をとる。
2.健脾消食(けんぴしょうしょく):脾の機能を高め、消化を促進し、食欲不振、消化不良を改善する。
※「薬膳としての働き」の説明