【別名】 
多骨(タコツ)、白寇(ビャック)、白叩(ビャック)、(英名:Fructus Ammomi Rotundus、学名:Cardamom) 


【概要】 
 ショウガ科ズク属の多年生草本植物で、草丈は2-3m。成熟果実を乾燥したものを漢方生薬として用いるが、果皮、花の同様に用いられる。また、香辛料としても使用される。消化に助ける働きがあるため、薬膳によく使用される。 
 カンボジア、タイ、中国の雲南、広東など主産地。 


【薬性】 
温 
※「薬性」の説明 


【薬味】 
辛 
※「薬味」の説明 


【帰経】 
肺・脾・胃 
※「帰経」の説明 


【薬効】 
健胃・制吐・胃内ガスの下降作用、腸の蠕動促進作用。 
※「薬効」の説明 


【薬膳としての働き】 
1.行気温中(こうきおんちゅう):気の巡りをよくし、脾・胃を温め寒湿気滞の腹満、腹痛、胸苦しさを改善する。 
2.化湿消痞(かしつしょうひ):体内の余分な水分を取り除き、温湿初期の胸苦しさ、食欲不振、舌苔濁膩をとる。 
3.温胃止嘔(おんいしおう):胃を温め、嘔吐を止める。 
4.開胃消食(かいいしょうしょく):食欲を増進し、胃気の機能を整え、吐き気、嘔吐、食欲不振などを改善する。 
5.解 酒 毒(げしゅどく):二日酔いを和らげる。 
※「薬膳としての働き」の説明