
【別名】
シナモン、(学名:Cinnamomum verum)
【概要】
シナモンとは熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹の名、またその樹皮から作られる香辛料の名である。
生薬として用いられるときには桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。特徴的な芳香成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。
香辛料としてのシナモンの樹皮をはがし、乾燥させたもの。独特の甘みと香り、香りが高く、『スパイスの王様』と呼ばれる。
そしてかすかな辛味がありカプチーノ等の飲料やアップルパイ、シナモンロールなどの洋菓子の香り付けに使われる。
南アジア、中東、北アフリカでは料理の香りづけに頻繁に用いられる。インド料理の配合香辛料ガラムマサラの主要な成分でもある。
原産地は中国南部からベトナムのあたり、熱帯各地ではばひろく栽培される。
【薬性】
熱
※「薬性」の説明
【薬味】
辛
※「薬味」の説明
【帰経】
膀胱・心・肺・脾
※「帰経」の説明
【薬効】
発汗作用、発散作用、健胃作用、のぼせを治す作用、鎮痛作用、解熱作用。
※「薬効」の説明
【薬膳としての働き】
1.発汗解表(はっかんげひょう):発汗により、表証の風寒邪を取り除き頭痛、発熱、悪寒、悪風をとる。
2.温経通陽(おんけいつうらく):経絡を温め、陽気の巡りを良くし関節痛、生理痛を和らげる。
3.通陽化気(つうようかき):陽気を巡らせることにより、陰気を取り除き胸痛、心悸などを改善する。
※「薬膳としての働き」の説明