【別名】 
甘草根、(カンゾウコン)、紅甘草(ホンカンゾウ)、(学名:Glycyrrhizae) 


【概要】 
 マメ科カンゾウ属の多年草で、根を乾燥させたものを生薬、香辛料として用いる。 
 漢方薬としては味の甘さを利用して矯味目的もありますが、カンゾウは漢方処方の中で最も多く使用されている。現在の市場に出ている一般薬、配置薬の風邪薬や胃腸薬にも化学薬品の薬と共に矯味のためや薬効を目的に良く配合されている。 
 香辛料としては、甘草の甘みを注目して矯味と増香に使用される。特にルサイ作りには欠かせない香辛料とされている。 
 甘草は消化器性潰瘍に対する効果、胃液分泌抑制作用、潰瘍修復作用、解毒作用(肝臓で有毒物質と結合して無毒化する)、抗アレルギー作用、抗炎症作用、アジゾン病に対する効果、鎮痛鎮痙作用、鎮咳作用と、非常に広範囲な薬理作用が確認されている。 
 主産地は地中海地方、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生する。 


【薬性】 
平 
※「薬性」の説明 


【薬味】 
甘 
※「薬味」の説明 


【帰経】 
心・脾・肺・胃 
※「帰経」の説明 


【薬効】 
脾胃の不足を補い、心火を瀉す、鎮痛鎮痙、解毒作用、肝機能の強化、去痰、消炎、抗アレルギー作用。 
※「薬効」の説明 


【薬膳としての働き】 
1.補脾益気(ほひえっき):脾胃の機能を補い、気を益し脾胃虚弱の疲れ、息切れ、食欲不振、下痢(泥状便)症状を改善する。 
2.潤肺止咳(じゅんぱいしがい):肺を潤し、咳を止め、肺気虚の咳、喘息を改善する。 
3.緩急止痛(かんきゅうしつう):突然生じた激しい筋肉の痙攣、痛み・脘腹部疼痛、四肢の筋肉・関節の疼痛を取る。 
4.清熱解毒(せいねつげどく):熱を冷まし、解毒により腫瘍、咽頭腫痛を取る。 
5.緩和薬性(かんわやくせい):薬効の強い薬と一緒に使う。 
※「薬膳としての働き」の説明