【別名】 
花椒(ホアジャオ)、蜀椒(ショクショウ)、(英名 Sichuan pepper、学名:Zanthoxylum piperitum) 


【概要】 
 ミカン科サンショウ属の落葉低木。花は4月〜5月頃開花し、直径5mmほどで黄緑色。雄花は「花山椒」として食用にされ、雌花は若い果実、または完熟したものを利用する。果実の直径は5mm程度。はじめ緑色であるが9月〜10月ごろに赤く熟し、裂開して中の黒い種子が出てくる。 
 中国では花椒(ホアジャオ)と呼ばれ、果実の果皮のみ用いて、四川料理などで多用される。煮込み料理、炒め物、麻婆豆腐などに果皮を加えて風味をつける。乾燥粉末を料理の仕上げに加えると、四川料理の特徴といわれる舌の痺れるような独特の風味が得られる。また、中華香辛料「五香粉」の原材料の一つである。 
 果皮は生薬としても用いられ、漢方では蜀椒とも呼ばれ、健胃、温裏・止痛・駆虫の効能があり、冷えによる腰痛や下痢・回虫症などに用いる。また湿疹やソウ痒症・ひび・あかぎれの煎液を外用する。 


【薬性】 
熱 
※「薬性」の説明 


【薬味】 
甘 
※「薬味」の説明 


【帰経】 
脾・胃・肺・腎 
※「帰経」の説明 


【薬効】 
健胃作用、鎮痛作用、殺虫作用。 
※「薬効」の説明 


【薬膳としての働き】 
1.温中散寒(おんちゅうさんかん):脾胃を温め、寒邪を取り除き腹部の冷え、嘔吐、下痢などを改善する。 
2.燥湿除痺(そうしつじょひ):臓腑を温め、痰飲を乾燥させて取り除き関節・筋肉の冷え、麻痺などを改善する。 
3.温経止痛(おんけいしつう):経絡を温め、歯痛、生理痛、脾胃の寒湿疼痛、四肢疼痛などの痛みを取り除く。 
4.殺虫(さっちゅう):蛔虫などを駆除し、寄生虫による腹痛を取る。 
※「薬膳としての働き」の説明